ラジオ番組:平和・原発・ひとりごと 2019年4月号

皆さんこんにちは。平和原発ひとりごと。
2019年の新年度も続けますので、よろしくお願いします。

桜の咲いて、まぁ、この花は散り急ぐように散っていく、出会いと別れのはかなさみたいなものを同時に味わうこの季節ですけれども。
卒業された人、あるいは入学した人、そういうお子さんをお持ちの方もたくさんおられると思います。

今日このスタジオに来る時にいつもより15分ぐらい遅く着いたんですが京阪電車、いつも乗ってくる電車で人身事故があったってことで、全線が遅れているようでした。
春休み人がたくさん出ておりますので、ホームの混雑などで、思わぬ人身事故が起こったりしないように、どうぞ気をつけてこの季節を楽しんでいただきたいと思います。

4月になると何故か、年度が変わるっていうんですよね。

1年の年度は日本では4月から始まって3月に終わるんですね。
なじかは知らねどってわけですね。アメリカの9月から始まって8月に終わるとか。
国によって年度っていうのもちょっと違うんですね。

それに奇妙なことにカレンダーを見ると大体のカレンダーが日曜日から始まって月間水木金土となってるんですが、1週間の始まりは日曜日なのかなと思うと
「この週末どっか行かない?」っていう時の週末は土日を指してることも多いので、日曜日が1週間の終わりのような気もするんだけど、だけどカレンダー見ると曜日から始まってるっていう。
これも歴史的にいろんな面白い物語りがあるんですけれども、普段何気なく見ていることが実はそこに深い歴史的な事情が隠されたりしてなかなか興味深いものですね。

最近経験したことをお伝えしたいと思いますけども「平和・原発ひとりごと」ってことでどうしてもそういう問題に偏りますけども実は、3月の21日にですね。
お彼岸の日で世間一般はお休みでしたけども私はあるん集会に呼ばれましてね。
そこでトークセッションといいところで、まぁ難しいことですが核兵器禁止条約の意義と課題について5分間で話せっていう、そういう要求を受けたんですね。

この集まりはコリアン・ワールドっていう財団が主催したところで、基本的には朝鮮通信使というのが18世紀江戸時代にあったんですけども、朝鮮からいろいろな情報もたらした通信使。

この歴史は大変貴重なものだっていうんでユネスコの記憶遺産、世界記憶遺産に登録された。
2017年に登録された。そのことを記念する集まりんだったのと、もう一つは日本と韓国に日韓パートナーシップ宣言っていうのが1998年になされてから20周年を迎えたってことで、そのお祝いもかねて日本と韓国の関係者がで参加して盛大に行われたんですね。
その記念公演は千宗室(せんそうしつ)さん、千利休のずっと末裔にあたる方で、茶の湯、チャ道とかサ道っていますが、その世界ので大御所ですね。
大宗匠っているんですけども、宗室さん96歳にして1時間立ちっぱなしで情熱的に聴衆に語りかけました。

なんでそんなに元気なのか、ちゃんと千宗室さんは講演の中で、「お茶のせいだ」と言ってましたけれども、「カテキン」とかいろいろ言ってましたが、もともとお元気なDNAの持ち主なのに、3人世界を飛び回って英語も駆使してお話になってる。いかにも元気をいただきましたね。
それからやってお茶精神については、さすがに学ばせられることがたくさんありました。

その後、大総長の記念講演1時間に続いて、トークセッションってのがありまして、我々5人がですね、それぞれの与えられたテーマについてで、10分以内。5分から6、7分ですね。

お話しなさいっていうことなんですが、日本と韓国の間で共通の関心になってるようなテーマを、それぞれの専門家、例えば京都ユネスコ協会の相 大二郎会長、あるいは京都精華大学のウスビ・サコ学長、アフリカのマリ共和国から来られた学長ですけども、
それぞれの方が、それぞれのテーマについて話すこと求められたんで、私は何を話すかと思ったらば、まあ朝鮮半島の非核化の問題が今米朝間で問題になっているおりがらですね。

核兵器禁止条約について話しなさいってことだったんですよね。

ご承知と思いますけど核兵器禁止条約っていうのは2017年の7月7日七夕様の日ですね。
国連で122対1対1参戦120に反対1棄権1っていう大差で採択された条約です。
ところが国連で条約が採択されてもそれは条約として有効性は持たないので、それぞれの国々が国へ持って帰って、それぞれの国の民主的な手続きで国としてその条約に参加するかどうかっていうのを決めなきゃいけないですね。

それを批准っていうんですよね。

で、この核兵器禁止条約。核兵器を作ったり保存したり配備したり使ったり、譲渡したりすること一切を禁止する徹底的な条約でこれができるっていうのはものすごい画期的なことなんですが、これを批准する国が50カ国に達したら、その3カ月後にこの条約は発行する効力持つってことになってるんですね。

今日現在ですね、ベトナムとかタイとか南アフリカとかキューバとかニュージーランドとか含めて22カ国が批准しております。

もう少しと見るか、またそれだけかと受けとめるか、両方の見方がありますけれども、とにかく核兵器を廃絶するっていうのは、広島・長崎で核兵器の使われて以来、ずっとみんなの願いであり続けてきましたけれども、なんかこの夢の夢みたいで、アメリカとかロシアとかイギリスフランス、中国、イスラエル、インド、パキスタン、北朝鮮、次々と核兵器持つ中で核兵器を禁止するなんてことはできるのかなっていう思いもありましたけれども、

ついに国連というね、圧倒的多数でこれが採択されたということで、ちょっと希望が出てきたんですね。

明石康さんって昔、立命館大学の名誉教授を客員教授やっておられた方で、国連の事務次長として活躍した人がいましたけども、この明石さんが演説の中でこういったんですね

「Idea today will become a reality tomorrow」

今日の理想は明日の現実になるっていう意味ですね。なかなかいい、名言だと思いますけども。

まさに核兵器禁止条約が国連で採択されたそのことによって、夢のまた夢だと思ってたことが目の前の現実としてわれわれの視野に捉えられてきたいうことですね。
そしてどんな話をそれに付け加えたかっていうと、原爆あるいは核兵器っていうとすぐ広島、長崎を思いだして、日本は世界で唯一戦争で核兵器による被害受けた唯一の被爆国ってよく言うんですけどもね、果たしてそうかっていうことですね。

あの頃、朝鮮は日本の植民地だったんですね。
1910年明治43年に日本が朝鮮植民地化してから朝鮮の人々は日本政府の戦争政策の中で沖縄戦などにも動員されたし、たくさん労働者としても徴用工っていう問題が今問題になってますけども、日本に来ていたんですね。
広島、長崎にもたくさんの朝鮮半島出身の人いたので何万人っていう原爆被害者を出したんですね。
だから、決して日本人だけが原爆の被害受けたわけではない。朝鮮韓国の人々も大量に核兵器の被害を受けた。だから今、被爆者たちが被爆者国際署名、原爆被爆者は核兵器の廃絶は廃絶を心から求めますという署名運動が、何千万なんていう規模で展開されようとしてるんですがその呼びかけには日本の被爆者3人に加えて韓国被爆者協会の名誉会長なども名を連ねているんですね。

日本と韓国の間には今いろんな問題がありますし、或いは原爆投下の意味についても日本人は確かにそれに先だってアジア太平洋にいろいろな加害行為、侵略行為などをしたというう前歴はあるんだけども、たとえそういうう加害の前歴があるにしても、核兵器だけは戦争で使ってはならないっていう思いを持っているんですが、韓国とか中国の人からみると日本帝国主義による植民地支配あるいは、侵略そういうものにとどめを刺したあの核兵器は韓国や中国を開放するための必要な核兵器だったっていうふうに見る向きもあるんですね。

だから原爆投下思った意味についての解釈に違いますし、今現在われわれの目の前には慰安婦問題や徴用工問題や竹島独島の問題などいろんな見解の違いはあるけれども、しかし日本人も韓国人も原爆によって被害を受けてその被害を受けた結果として戦後社会で人生にとんでもな災害を味わなければならなかったという事実だけは確かなんですね。

だから、原爆投下の意味については今後とも意見交換していくにしてもですね、日韓の枠組みを超えて核兵器による非人道的な被害、これについては体験した人々が共通の声あげてですね、核兵器禁止条約がこのできたこの機会にですね。それに加わってない核保有国やその核保有国の傘の下に守られてるっていうふうに思ってる日本や韓国やドイツはこの条約に背を向けてるんですけども、それをさらに一歩進めるためにですね。
日韓両国の国民がともに核兵器被害核兵器の非人道性を体験した民族としてですね、おおいに声を合わせて世界に発信していくべきではないか、そんなお話しました。

そのときついでに、実は広島に原爆の10日された昭和20年、1945年8月6日の2週間ぐらい前までは、実はここ京都が原爆投下の第一目標であり、投下目標が今、鉄道博物館の中に機関車の円形転車台ですが、そういった形で保存もされているので、機会があれば鉄道博物館を訪れてみて下さいって、この番組でもお話ししたことですけど。

韓国の人もよくそのことはご存じないしね。
京都人でも知らない人が多いので、そのことについても触れておいたところであります。

その後も、私は長野県の満蒙開拓平和記念館をなどを訪れて忙しく過ごした3月でしたけども、4月以降も引き続きできるだけ健康でがんばりたいと思いますのでまた来月もお会いしたいと思います。

さようなら。

 

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