ラジオ番組:平和・原発・ひとりごと 2019年7月号

 皆さんこんにちは。平和・原発・ひとりごと7月号をお届けする時間がきました。

 とうとう一年の半分が過ぎ去ってしまいましたけれども、過ぎ去ったことは、過ぎ去ったこととして、残りの半分をできるだけ有意義に楽しくいきたいものだと思います。

 今月7月は、あるちょっとしたイベントがあって、安齋肇くんというテレビのタモリ倶楽部のソラミミストとして知られている人物で、私の甥にあたりますけれども。

 この安齋肇くんが、7月には、京都出町柳のトランスポップギャラリーというところで、個展をやるんですけれどもその中で7月14日、トークイベントを育郎先生とやりたいという申し出がありましてね。いいですよって言ってあるので7月14日午後4時から2時間くらいゆるめのトークイベントということでその割にテーマが「ミラクル」というね、奇跡について。奇跡の起こし方について語りりたいということですが、まぁ、どんな話になりますか出向ける方は、安齋肇の陶芸の作品が展示してありますので是非おいでいただきたいと思います。

 さて、一年が半分終わるとですね、だいたいいつも国際的なシンクタンクで経済平和研究所てところが、どの国がどのくらい平和かってことについてランキングを発表するんですよね。世界平和度指数、グローバルピースインデックスていうんですが、今年も6月12日付で発表されました。

 まぁ、それによると世界全体の平和度は5年ぶりに幾分改善されたということですけども5年ぶりにっていうのは、ずっと下がってきたのが、5年ぶりにちょっと上向いたということですが10年前と比べると、平和度はまだ低い水準に留まっているということで世界はこの十年やはり全体としては平和度が減っている非平和的になっている暴力が勝るような事態になっているということでありますけれども、その度合いが幾分緩和したということであります。世界平和度指数というのはあまり聞いたことないかもしれません。

 まえにもこの番組で話題にしたことがありましたけれどもどの国がどのくらい平和かということを数字で表そうという大胆不敵な試みなんですね。元々イギリスの経済関係の新聞社が戦争や平和や国際関係、それに関する24項目についてのデータを基本的に5段階評価で得点化してそれを総合するものなんですね。24項目っていうのは、1つは戦争の数。よその国、あるいは内線でいくつくらい戦争をやっているか、その国がね。その戦争の数。
 2番目が外国との戦争での死者の数、何人くらい亡くなったか。
 3つ目は内戦によってどのくらい亡くなったか、シリアとかね内戦やってきたわけですが。
 4つ目は内戦の程度。破壊の程度だけではなくて難民がどれくらい出ているのか。
 5つ目は近隣国との関係。これは日本にとっても重要な要素ですが、近くの国々との関係が友好的かあるいは、対立的かということです。
 6つ目は他国の市民に対する不信感。これも日本に関してはけっこう重要で韓国や中国の人々について日本国民はどんな感情を持っているかね、信じているかいないか。
 7つ目には難民の割合ですね。ヨーロッパではなかなか大変。
 8つ目は政治的不安定さ。
 9つ目には人権尊重の程度。
 10番目にはテロの可能性。
 11番目には殺人事件の発生数ですね。
 12番目には暴力犯罪の程度。
 13番目には暴動の可能性。
 14番目には、犯罪収容者の数。牢屋に入っている人の数ですね。
 15番目は警察治安維持部隊の数。どれくらい治安維持の部隊がいるか。
 16番目はGDPに対する軍事費の割合。
 17番目は軍人の数。
 18番目は兵器の輸入量。
 19番目は逆に兵器の輸出量。
 それから20番目は国連の介入度。その国がどうしようもなくなって国連が介入しているか、どのくらい介入しているか
 21番目は国連以外の国々などの介入度。
 22番目が銃兵器の数。
 23番目が小型兵器や携帯兵器の入手しやすさ。ピストルなども含めてですね。
 24番目は軍事力とその精錬度。どのくらい成熟した軍事力を持っているかということですね。軍事力の問題だけではなくて他国との信頼関係とか、犯罪の起こりやすさなども考慮されているということになるのですね。
 

 さて、今回発表された2019年度、今年度のデータによりますと今言った24項目のデータが揃った国が国連加盟国193か国の内の163か国あった。80パーセント以上ですね。84パーセントくらい。

 で、そのうち106か国については、軍事化の程度が下がりつつある。
軍事化が増大した国よりも軍事化の程度が減った国の方が上回っている。
その点で上向いたようでありながら世界の平和度は2008年に比べると、約4パーセント後退しているというわけです。

 ちょっと気になるかもしれない、今年のランキングで1番平和な国はどこかというわけですけれども、第1位は常連のアイスランドなんですね。
そして、それに続いてニュージーランド。南半球の人間のよりも羊が多いと言われてる国。ちょっとこの前テロがありましたけれども。
 3番目がポルトガル。日本とは歴史的に縁の深い国ですね。
 4番目がオーストリア。

 5番目がデンマーク。

 6番目がカナダ。7番目がシンガポール。シンガポール会談ていうのがこの前ありましたですね。
 8番目がちょっと意外かもしれないですけれどもスロベニアという国で、あまり日本人に馴染みがないかな。とても治安のいい国で、第8位に入っているんですね。
 9番目が実に日本ということで、10番目がチェコ。昔はちょえこスロバキアという国でしたが今は2つに分かれて、チェコという国になっていますが、10番目まではここまでですね。

 有名な国々がどのくらいのランクにあるかっていうのを気になるかもしれないので、照会しておくと隣の韓国が55位。去年47位だったんですけれども、ちょっと下がっているんですよね。
 そのお隣の中国は何位かというと110位。ちょっと順位は上がったとは言いながら100位以下なんです。
 アメリカっていうのは世界最大の軍事力を持った国だけれども、ここはその軍事力に守られてさぞかし平和かというと平和度は128位ですね。何時もアメリカは110位から120位くらいの間を低迷しておりまして、軍事力をいっぱい持っていれば平和になというわけでもないということですよね。

 ちょっと気になる北朝鮮は、どれくらいかというと149位でして、ちょっと上がったけれど163か国の内の149位に位置されています。ちょっと意外かもしれないけれども、ロシアっていうプーチン大統領率いる大国があるんですけれども、ここは実に北朝鮮よりも下で154位なんですよね。

 160位以下になりますと、160位がイエメン。161位が南スーダン。日本が自衛隊を派兵して撤退した国ですけれども。
 162位がシリア。内戦があって難民がいっぱい出た国ですよね。
 そして、びりの163位。これ去年は、シリアが163位だったんですが、今はアフガニスタン。アフガニスタンが1番平和でない国ということになっております。
 

 そういうことで日本は一応9位につけておりますけど、日本の平和度ランキングの推移、どう変化してきたかということを見ていきますと、2010年2011年ごろには、3位だったんですよね。日本は世界でね。それがどんどん、今の内閣になって以降、下がってきて5位、6位、8位、10位、9位という風に推移していて、ちょっと相変わらず低迷しているという感じですね。
 ただ、世界のGDPの高い資本主義国でありながら10位以内にいまだに留まっているというのは他の国々のランキングと比べてみるときにまだけっこう高いと感じるでしょうね。
 この比較的高い平和度を今後も維持できるかというのは、ひとつには日本国憲法が歯止めになっているというのがあるので、これの精神を維持できるかというのが1つ大きいですね。
 それからさっき24項目の中に、隣国との関係というのがありましたね。韓国と日本、あるいは中国と日本の間の関係がややあやういですね。
 いろいろ言い争いがあったり、軍事的な事実関係について意見の食い違いがあったりしている。
 それから、過去の戦争に関して慰安婦問題とかね、徴用工の問題があったり、中動きうとの関係の中でも尖閣の問題などを巡ってちょっと対立感情がある。沢山観光客が中国や韓国から来ているにもかかわらず、国と国との関係としてはいまいちしっくりしていない。この間、悪化した面があって、そのせいもあって今まで3位だったものが、今は9位にまで下がってきているということですね。
 

 これは国だけに任せている問題ではなくて民間の一市民として我々も隣国との関係を改善するべく、来たお客さんはそれこそおもてなしの心でもてなして、これからも仲良くしていく道をさぐっていきたいものだと思っています。

 そういうわけで7月も楽しく暮らしましょう。
 また来月おめにかかります。

 さようなら。

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