台風19号による被災について

台風19号による被災について

安斎科学・平和事務所/所長 安斎育郎

 私は、東京電力福島第一原子力発電所の事故から2年目の2013年5月、仲間たちとともに、「福島プロジェクト」を立ち上げ、以来、福島市・伊達市・二本松市・須賀川市・本宮市・郡山市・いわき市・南相馬市・相馬市・浪江町・大野町・双葉町・楢葉町・富岡町・川俣町・飯舘村・三春町などで63回にわたって放射線環境に関する調査・相談・学習活動を行なってきました。
 この程、2019年10月20日の第64回目の調査を前に、10月12・13日、歴史上稀に見る凶暴な台風19号が日本列島を襲い、福島地方にも甚大な災害をもたらしました。
 私たちは、今次台風が福島の放射線環境に何をもたらしたのかを含めて引き続き調査するとともに、被災者と同じ目線で被災地に立ち、問題意識を共有し、ともに解決の道を模索して努力を重ねていきたいと思います。
 今次台風の被災から立ち上がろうとしているすべての方々に心より応援のメッセージをお送りするとともに、安斎科学・平和事務所は今後ともボランティアとして微力を尽くし続ける決意であることを表明します。

2019年10月18日

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