ホームページを立ち上げました

2011年3月11日の夕刻から、私・安斎育郎の生活が一変しました。それまでも、核兵器廃絶、平和問題、科学的な見方・考え方、「超能力」など、さまざまなテーマでの講演活動はとても多かったのですが、いわゆる「3・11」以来、原発・放射能関連の講演、執筆、取材が津波のように押し寄せてきて、「わが身であってわが身でない」ような生活に陥りました。北海道から九州まで、時には海外の国際会議の基調報告まで含めて、おびただしい数の講演依頼に加えて、単著・共著・監修などを含めてかれこれ1ダース程の執筆依頼が舞い込みました。マスコミの取材も夜討ち朝駆けに襲ってきて、いろいろなテーマについてその時々のコメントを求められました。

こうした講演や執筆や取材への対応を通じて感じたことは、同じような問題関心が少なくないことです。それなら、私の基本的な見解をホームページ上で誰もが見られるようにすれば、人々にとっても、また、私自身にとっても好都合に相違ありません。実は、「ホームページはないのですか?」という質問はこれまでもしばしば受けていたのですが、なにしろ「わが身であってわが身でない」身には「気持ちはあっても体が足りない」状態が続いてきたので、今日まで果たせませんでした。そこで、「安斎育郎ホームページ立ち上げプロジェクト・チーク」をつくり準備を進めた結果、とうとうそれをアップする日を迎えたという次第です。

このホームページの立ち上げにお力を頂いた唐島さおりさん、藤田明史さん、森下直紀さん、そして秘書の島野由利子さんに心から感謝します。超多忙な日常の中でこのホームページを魅力的なものとして維持できるかどうか、やや見通せない部分もありますが、「プロジェクト・チーム」のサポートも頂きながら、努力していきたいと思います。

福島原発事故は深刻ですが、困難な中で懸命に生きる道を模索している被災者の気持ちに寄り添いながら、放射線の専門家として可能な努力を続けたいと思っています。どうか宜しくお願いいたします。

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